今月9月22日(木祝)より、フランス生まれのアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーが東京で初めて個展を開催する。
私は今まで「瀬戸内国際芸術祭」で訪れた豊島と、新潟の越後妻有トリエンナーレ「大地の芸術祭」でボルタンスキーの作品を見てきた。
彼は亡霊と呼ぶ見えないものの存在を意識させ、生と死や、心臓音、記憶/消滅をモチーフにし、観客にもその体験を与えてきた。作品場所も人の少ない里山の廃校であったり、島の海辺だったので強く印象に残ったが、東京ではどのような形で見せてくれるのかに期待している。
(写真は越後妻有での作品)
踊る影に、名もなき人々の眼差しに、遠い地で微かな音色を奏でている数百本の風鈴に、そしてささやく「声」に、<亡霊たち>は立ち現れます。この<亡霊たち>は、すでに失われた過去のものではなく、「アニミタス」という言葉の語源が「霊魂」のほかに「生命」をあらわすように、今ここに存在しないもの(あるいは、したかもしれないもの)、まだ生まれていないものたちが、この世界に確かに存在し、そうした無数の「他者」と共に私たちは生きているということを伝えるものです。
クリスチャン・ボルタンスキー
アニミタス-さざめく亡霊たち
展覧会基本情報
会期:2016年9月22日(木・祝)– 12月25日(日)
会場:東京都庭園美術館(本館・新館ギャラリー1・2)
休館日:第2・第4水曜日(9/28、10/12・26、11/9・24、12/14)
開館時間:10:00–18:00
*ただし11月25日(金)、26日(土) 、27日(日)は夜間開館のため20:00まで
(いずれも入館は閉館の30分前まで。)
観覧料:一般:900(720)円
大学生(専修・各種専門学校含む):720(570)円
中・高校生・65歳以上:450(360)円
前売り券e+(イープラス)にて発売中
企画・主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、朝日新聞社
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、日仏会館フランス事務所
協力:アニエスベージャパン株式会社、エールフランス航空
東京都庭園美術館(http://www.teien-art-museum.ne.jp/)
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