10月1日より横浜美術館にて公開された「BODY/PLAY/POLITICS」展。アーティストトークを目当てに初日に鑑賞してきました。(前日も少し顔を出せたので、内覧会での写真もあります。)本展はアーティスト6名のグループ展です。
-カラダが語りだす、世界の隠された物語
本展で紹介するのは、人間の身体や集団としての行動、超自然的的な存在など、歴史を通じて作り上げられた身体が生み出すイメージの数々をモチーフに、それぞれの角度から作品化していく現代の作家たちの作品です。
ヨーロッパとアフリカ、東南アジア、そして日本。本展出品の6作家の作品には、詩的に、時にユーモア溢れる表現で、身体を通じて立ち現れる歴史と向き合い、未来へ向けて新たな意味を見出していこうとする姿が見えてくることでしょう。
http://yokohama.art.museum/special/2016/bodyplaypolitics/index.html
インカ・ショニバレ MBE
イー・イラン
アピチャッポン・ウィーラセタクン
ウダム・チャン・グエン
石川竜一
田村友一郎
創世の神話、戦争のあった地域、支配国との関係性、三島由紀夫など、様々なモチーフが散りばめられている展示でしたが、大きいテーマながら想像以上にスマートにまとまっている印象を受けました。
「ブンミおじさんの森」で有名なタイのアピチャッポン・ウィーラセタクンは炎をモチーフにした作品2つを展示。私はアピチャッポンを研究していた大学院生とタイを旅行して、タイ国内でのアート活動の大変さを感じた事もあり、彼が国外で活動すること自体も政治的なメッセージを含んでいると思っています。
また、直接的な生々しい身体・生を感じられたのは石川竜一による写真作品の「グッピー」と「小さいおじさん」でした。写真そのものもだけれど、作家だからこそ撮れた距離感や、生まれた言葉を見ていたら涙が込み上げました。
※ちなみに田村友一郎作品に写っているボディビルダーは内覧会のみの登場です。(好評だったからもしかして登場するかもしれないけれど・・・)
同時開催されている横浜美術館コレクション展では、「描かれた横浜」などいくつかのテーマを元に構成されていました。「BODY/PLAY/POLITICS」との対比も意識してのことだと思いますが、自然もテーマになっており見ていて心地の良い大型の作品が多い印象。
なので、展示に行かれる方は企画展とコレクション展をあわせて見ると互いのテーマが見えやすいかと思います。個人的には李 禹煥好きなので見れて良かったです。
特に企画展は見て感じるというよりも考えさせられるような展示だと思ったので、行った方の感想が気になります。気になっている方はぜひ。
BODY/PLAY/POLITICS
URL:http://yokohama.art.museum/special/2016/bodyplaypolitics/index.html
会期:2016年 10月1日(土)~12月14日(水)
開館時間:10時~18時 (入館は17時30分まで)
※10月28日(金)は20時30分まで(入館は20時まで)
休館日:木曜日(ただし11月3日[木・祝]は無料開館)、11月4日(金)
主催:横浜美術館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
会場:横浜美術館
住所:〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号
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